2015年8月29日土曜日

【番外編】木曽駒ヶ岳 〜日本百名山 #7〜

憧れのアルプスは、思った以上に遠い存在だった。。。

ロープウエイでひょいっと2,600mまで行けて、木曽駒ヶ岳までは厳しい八丁坂があるもの、そこから先はなだらかなコースなので小学1年生の娘でも行けると思っていた。

奈良の大台ケ原は無事登り終えたものの、娘は長い山道で車酔いになってしまった。食欲も減り、日中も大人しく怠そうにしていた。その3日後、奈良から駒ヶ根へ車で長距離ドライブ。きっとこれもしんどかったのだろう。高速のSAエリアでも娘のテンションは、かなり低かった。そこで、菅の台バス停の裏にある「森と水のアウトドア体験広場」で川遊びをすることにした。雪解け水が流れる清流は冷たく、気持ちがよかった。娘もテンションが遊び、石を積み上げてダムを作ったりして遊んだ。これで明日は行ける!と思ったのだが。。。

翌朝、曇りのせい?娘のテンションは低かった。。。しかし、せっかくきたというのもあるので、千畳敷へ行くことに。盆休み明けとはいえ平日なのでバスは空いていた。30分山道をバスで登ると、しらび平のロープウエイ乗り場で娘は嘔吐。ロープウエイを2本見送って、上を目指すことにした。テンションの低い娘には申し訳ないが、雲の上の世界は絶景であった♪



高山病対策も兼ねて、千畳敷駅で30分程休憩。娘も動けるというので、木曽駒を目指すことに。快晴の下のお花畑は、実に美しい。まさに天国。そして目の前に迫る岸壁。優しさと厳しさの両方が楽しめる、希な場所。ここが天然記念物として指定されるのも納得。




さて、テンションの低い娘は、いよいよ八丁坂を登ることに。この辺りから数歩進んでは休憩。通常2、30分ぐらいで登れるところを1時間弱かけて登ることに。振り返れば絶景なので、1時間かかっても全く苦ではなかった。




乗越浄土についたのは、10時ここで眺めの休憩をとって再び歩き出したが、中岳の手前で娘がギブアップ。雲行きも怪しくなってきたので、引き返すことに。この日は午後から曇りになるらしい。中岳を越えていないので、木曽駒を見ることすらできなかった。残念!




テンションが低い娘を連れて無事下山できた。登頂できなかったとはいえ、小学1年生の娘にとって初めての3,000m 級、そしてあの八丁坂を登りきったのだから十分でしょう。また娘が大きくなったら、再チャレンジとしますか!!



というわけで、残り94座。
つづく




2015年8月22日土曜日

大台ケ原 〜日本百名山 #6〜

2015年8月

亀ペース過ぎて本当に100名山を完登できるのか・・・時が流れるのが早過ぎて、前回の赤城山からあっと言う間に10ヵ月が過ぎました。季節は夏。お盆休み中に家内の実家(奈良)を訪れたので、ここぞとばかり大台ケ原へ行くことに。生まれて初めて近畿の山を登ることができた。

大台ケ原は車で上までいけるので、お盆休み中で駐車場が混雑するを避けるために朝5時半に田原本を出発した。約2時間で到着したころ、駐車場は7割ぐらい埋まっていた。思いのほか多かったのが、前泊した車である。駐車場のとなりにある山荘や車内泊したのであろう。とりあえず、朝食を食べて日の出ヶ岳を目指すことに。


駐車場から日の出ヶ岳までは約1時間。山頂1,695mに対して駐車場は1,570m あるので登りはほとんどない。朝陽が差し込む林道を歩きながら、大台ケ原名物の苔を見て楽しんだ。



そうこうしている内に、展望デッキに到着した。東(三重県)側の山々を見て、ここが山深いところにあることを実感した。晴れ女の娘のおかげで、晴天に恵まれたものの、霧に追われた景色も見てみたいものだ。きっと「もののけ姫」にあった日本の山らしい景色であろう。



ここから山頂までは、整備された木の階段を登るだけ。娘も余裕で登ることができ、無事登頂!ここは、展望台が用意されているので、360度のパノラマを見ることができた。遠くにはもうひとの百名山「大峰山」そして近畿最高峰の八経ヶ岳も見えた。ちなみにここは三重県の最高峰らしい。





さて、娘も元気なのでここから大蛇嵓を目指すことに。途中、大台ケ原を代表する形式、立ち枯れの正木ヶ原と牛石ヶ原を通過した。どれも風光明媚であり、本当に飽きないコースである。



約2時間歩いて到着したのが、恐怖の大蛇嵓。写真好きとしては、どうしても崖の真上から深い谷の写真を撮りたいのだが。。。私は重度の高所恐怖症。登山好きとして、いかがなものかと思うのだが、何度勇気を出しても崖の先端まで行くことができなかった。結果的に中途半端な写真に。。。



0ちょうどお昼頃になったので、牛石ヶ原の先の東屋でお昼を食べることに。シオカラ谷も吊り橋を回るコースもあるのだが、急な上り下りを避けたコースで駐車場を目指すことにした。再び苔のある林道を歩き、駐車場に戻ったのは13時半。たっぷり歩いたけど、時間を感じさせないぐらい飽きないコースであった。




いつかより深い自然が楽しめる西大台のコースも歩いてみたいものだ。次は、いよいよ憧れの日本アルプス、木曽駒ヶ岳!残り94座となった。続く。


2014年11月2日日曜日

赤城山 〜日本百名山#5〜

2014年10月
1年ぶりの百名山は、これ以上ない好天に恵まれた。マイ・ガール(娘)は、自慢の晴れ女だと改めて思う。さて、5つめの頂は、赤城山。関越道から何度かその姿を見てはいただけど、登ったことも、その麓へ行ったこともない。いろいろ初めての赤城山となった。

山頂付近の紅葉は終わったけど、裾の方は今はピーク。できるだけ混雑をさけるために、家を6時に出た。関越の高坂で少し渋滞があったものの、道路は至って順調であった。赤城山の上毛三山パノラマ街道をどんどん登ると、朝陽にきらめく紅葉が実に美しかった。脇見運転ぎりぎりに紅葉を楽しみながら、パノラマ街道を峠まで登ると視界がいっきに開け、白樺牧場に到着。天界に来た分になり、テンションも一気に上がった。



気持ちが高ぶったところで、大沼へ向かい、登山口に近い赤城山神社に駐車。準備ができたら、今日一日の無事を祈願するために神社へ。



お参りが終わったあとは、黒檜山登山口から登り始めた。いきなりの急登だが、6歳になる娘は早くも成長を見せてくれた。自分の慎重ぐらいの岩をはうようにして、どんどん登っていった。祖母に買ってもらった、モンベルの登山靴「GORE-TEX タイオガブーツ」も足にフィットして石がゴロゴロしている登山道も難なく進んでいった。とはいえ、登る速度は大人の倍。30分ぐらいで視界が開け、眼下に大沼、そして地蔵岳が見えた。




結構、登った感じがしたので、頂上も案外近いと思ったが、ここからが大変。大きな岩がゴロゴロする急登は、稜線までずっと続くのであった。秋の行楽シーズンの休日であることと、百名山であるため登山客も多く、道を譲るたびに休憩するから時間だけが進んでいった。登りはじめてから2時間半、娘の集中力も切れ始めた頃、さらに視界がひらけ、遠く上州の山々がもやの中から浮かび上がってきた。







クマ笹も出てきて、稜線に近づいたときには、さすがの娘も疲れたと言い出した。だが、頂きは確実に近づいてきて、後ろのベテラン登山愛好家のやさしい励ましも後押しして、無事に山頂に着いた。ちょうど12時ぐらいであった。感動かと思いきや、あまりに多い登山客に人ごみが苦手な我が家は閉口し、記念写真を撮って、お昼を食べることに。お腹を満たした後は、山頂の近くの展望台へいき、大パノラマを満喫した。






浅間山、谷川岳、武尊山、いつか制覇する山々に挨拶したあとは、そのまま下山・・・のつもりでしたが、あの急登を下るのは危険と判断し、若干時間が気になったが、緩い駒ヶ岳経由の下りルートを選んだ。黒檜山登山口からのルートと異なり、こちらは整備され階段などはあり、下りに弱い自分の膝にも優しい。しかし、初の縦走となる家内と娘は不安を隠せない。だが、いざ進んでみると下りであることと、道が整備されているので、速度は十分にあり、1時間後には駒ヶ岳に到着。茨城、栃木方面を眺めながら休憩。






引き続き、整備された階段をどんどんくだり、駒ヶ岳登山口についたのは3時半。6時間を縦走を完覇娘を、下で待っていた多くの登山愛好家が拍手で迎えてくれた。これには、私も思わずグッときてしまった。あぁ、登山っていいなぁ。記念バッチを買い、娘にはご褒美として温泉へ連れっていき、夜は「ささや」さんの美味しい田舎風煮込みうどんをいただく一路東京へ。






すばらしい好天に恵まれた、赤城山。すべてが予定どおりに終わり、今年の百名山登山は幕を閉じる。かなりの亀ペースだが、残り95座となった。続く。




2013年10月16日水曜日

大菩薩嶺 〜日本百名山#4〜

2013年10月。
GWの霧ヶ峰と美ヶ原以来の百名山は、以外にも衝動的だった。10月の連休の過ごし方を妻と話した結果、桧原村にある森林セラピーロードへ行くことになっていた。ところが、私の中で、「せっかくこの時期に遠出するのだから紅葉を見てみたい・・・」そんな想いが沸き起こり、前日になって妻に大菩薩嶺への登山を提案。もちろん、妻はびっくり。登山経験が浅い上に、5歳の娘までいる。いきなり2,000m急の山へ行けるわけが無いと言い張っていた。だが、9月にヤビツ峠から三の塔まで3人で登った経験もあったので、登頂までの時間と斜面の緩さから、大菩薩嶺は登れる山だと思っていた。なんとか妻を説得して、(でも半信半疑)晴れた秋空のもと、大菩薩嶺へ行くことに。



大菩薩嶺へは、上日川峠から唐松尾根のコースを選んだ。通常なら、眺めのよい大菩薩峠から尾根沿いをたどって、雷岩、山頂と向かうのだが、それだと往復で3時間かかる。つまり、5歳の娘の足だと倍の6時間。さすがに娘も飽きると思ったので、やや急登ではあるが3、4時間程度で往復できる唐松尾根をコースとった。

そしてもうひとつ、短時間で往復したい理由があった。それは、途中にある福ちゃん荘の名物料理「ほうとう」である。結構人気があるらしく、予約しないと食べられないと聞いたので登る前に予約したら、女将さんに「時間厳守ね!」と念を押されたので、ますます時間に追われることに。




朝10時から、山頂を目指して健脚な人なら1時間ぐらいのコースを登り始めた。連休とあって、多くの登山客がいて、犬連れの登山客もたくさんました。偶然出会った、ゴールデンレトリバーのパーティと一緒に登っていきました。昨年亡くなった愛犬がもし生きていたら、一緒に登ったのかなぁ。。。紅葉は、色づきはじめた程度だけど、部分部分色鮮やかな葉が私の写真欲をかき立ててくれた。



登り始めて1時間(健脚なら30分)。視界が広がって、雷岩が見えて来た。さぁ、ここからが本番。ゴロゴロとした石を足を滑らせながら登る娘を後ろから見守りながら、ひたすら山頂を目指した。振り返ると、富士山が堂々とした姿で、我々を応援しているかのように見えた。娘も富士山の姿には興奮して、ほとんどグズルことなく雷岩まできました。



雷岩で軽く昼食をとって、山頂へ。林の中を少し登ったところに三角点がありました。眺望のない山頂。感動はあまりないですが、とりあえず第4座を制覇。あとは、「ほうとう」に間に合わすだけ。娘も体力がついてきたのか、下りはほとんど休憩なしで14時半には、福ちゃん荘まだたどり着きました。

↓雷岩からの眺望



陽も傾き、10月とあって気温がぐっと下がりましたが、「ほうとう」がいい感じに冷えた体をあたためてくれました。大菩薩嶺は、百名山の入門として有名ですが、美しい森林に富士山と南アルプスが一望できる眺望は、十分に登る甲斐がある。今度、いく機会があったら大菩薩峠からの尾根を歩いてみたいものだ。残り96座(続く)

2013年5月26日日曜日

美ヶ原 〜日本百名山#3〜

2013のゴールデンウィーク(以下GW)前半。
霧ヶ峰で遅めの昼食を食べて、次に向かったのが、美ヶ原。ここには、今日の宿泊地「山本小屋」があります。霧ヶ峰から車で約30分。16時頃に山本小屋に到着。天気は曇りで気温もだいぶ下がっていて、部屋に入るなりストーブをつけた。4月下旬といえでもここは、標高2,000m。真冬状態に変わりありません。山本小屋というとネーミングからして、山小屋だと思われますが、位置づけとしてはホテル。ちゃんとしたお風呂もあります。

お風呂に入って、さぁ飯と思ったら、娘が女子風呂で倒れて大騒ぎ!急いで、女子風呂(入口)へ行ったら、顔面蒼白でぐったりした娘を妻が抱えていた。朝早くからの登山と標高の高さもあったのか、原因はわからないけど意識はしっかりしていたので、ひと安心。娘を部屋で見守ってあげないといけないので、私と妻は交代交代に食堂へ向かい夕飯を食べた。いただいた食事は、ジンギスカン。みんな揃って食べたかったなぁ。。。



お食事のあとは・・・もう寝るだけ!っとその前に写真好きの私として撮りたいのが、星空。残念なことにレリーズを忘れたので、長時間露光はできず、撮れた写真もこんな感じ。


翌朝4時。牛伏山からの日の出を撮りたくて、早起き。外は氷点下なので完全防具で、外へ向かった。山本小屋から歩いて15分。日の出前に間に合った。さぁ、撮影タイム!







朝6時半に撮影終了。今日は天気もいいので、美しい青空と草原を眺めながら王ヵ頭へ行けそうです。山本小屋に戻ると娘も復活して、今度は家族揃って朝食を食べました。日曜日というのもあったので、娘がプリキュアを見終えてから出発。

山本小屋から歩いて10分。美しの塔が出迎えてくれました。




続いて、北アルプスの峰々が顔を出してくれた。




憧れの奥穂高に槍ヶ岳!百名山を完登にむけて、いずれ登るのでしょうが、今はまったく実感がわきません。さて、美しすぎる青空の下、アルプスの峰々を眺めながら王ヶ頭へ。


単調すぎるコースのためか、娘は飽きて来てグズリだし、結局おんぶすることに。。。




何はともあれ、山本小屋からあること1時間半。王ヶ頭に到着。遠くにそびえる北アルプス、ふりかえれば八ヶ岳と南アルプス。



日本で一番百名山が眺められる美ヶ原。百名山を完登したら、またここからの眺めを楽しみたいと思いました。(続く)

2013年5月12日日曜日

霧ヶ峰 〜日本百名山#2〜

2013のゴールデンウィーク(以下GW)前半。筑波山以来、5ヶ月ぶりの百名山は霧ヶ峰。4歳の娘に登山を嫌いになってもらわないために、比較的らくな霧ヶ峰を選びました。さらに霧ヶ峰のお隣にある美ヶ原へも足を伸ばし、今回は1泊2日の旅行となります。

GW初日とあって渋滞を恐れ、我が家にしては早めの6時半発。が、中央道は相模湖ICまで渋滞、結果的に早かったのかはわからないけど、下道で相模湖ICまで進み渋滞にはまることなく双葉SAに朝9時に到着。まぁまぁのペースでした。5月直前だというのに山が近い双葉SAでは風が冷たい、そこで嫁が恐ろしいことにジャケットを家に忘れたことに気付く。。。

GWとはいえ、今回行くのは標高2,000m。さすがに、フリースだけでは寒いだろうということでアウトドアショップを調べたら、なんと諏訪ICから車で2分でmount bellが!朝10時のオープンまで待って、買ったのが↓これ
トレントフライヤージャケット Women's


これで準備万全!思わぬ出費だが、いくら霧ヶ峰とはいえ山を侮ってはいけない。道路も空いていて、車山肩に11時半到着。天気は曇り時々晴れ。まぁ、こういう場合ほとんど曇りです。案の定、風もあったのでジャケット買ってよかった。。。


さぁ、車山山頂に向けて登山開始!っといきなり残雪が目の前に、これには娘も興奮!ひさびさの雪だから遊ばないわけがない。滑る雪を嬉しそうに登っていました。


が、残雪を越えて登る始めると娘がだまりはじめた。。。どうした!寒いのか、朝早いからしんどいのか?それともまさかの高山病か?それとも、単につまらないのか!?原因はわからないが、娘が応えずノロノロとするので嫁が背負うことに。


ほとんど嫁が娘を背負ったまま、雪解けでぬかるんだ山道を登ること約1時間。車山山頂に着いた!これにて、百名山の第二座を制覇(したことに)!山頂では、風がびゅんびゅん吹いて、粉雪まで降って来た、さすが2,000m、下界とは全然気候が違う!


ずっとおんぶだったのに、登頂の達成感を感じたのか、娘も元気になり自分の足で下山することに。40分ぐらいかけて下ったらお昼も過ぎ3人ともお腹がぺこぺこ。車肩に戻ったら、どこかから薫製の良い匂いが・・・つられて入ったのが、コロポックルヒュッテ。感じの良いお兄さんに、案内され食べたのがボルシチ。


うまい!心も体も温まりました。さぁ、次は美ヶ原だ!

続く