2013年10月16日水曜日

大菩薩嶺 〜日本百名山#4〜

2013年10月。
GWの霧ヶ峰と美ヶ原以来の百名山は、以外にも衝動的だった。10月の連休の過ごし方を妻と話した結果、桧原村にある森林セラピーロードへ行くことになっていた。ところが、私の中で、「せっかくこの時期に遠出するのだから紅葉を見てみたい・・・」そんな想いが沸き起こり、前日になって妻に大菩薩嶺への登山を提案。もちろん、妻はびっくり。登山経験が浅い上に、5歳の娘までいる。いきなり2,000m急の山へ行けるわけが無いと言い張っていた。だが、9月にヤビツ峠から三の塔まで3人で登った経験もあったので、登頂までの時間と斜面の緩さから、大菩薩嶺は登れる山だと思っていた。なんとか妻を説得して、(でも半信半疑)晴れた秋空のもと、大菩薩嶺へ行くことに。



大菩薩嶺へは、上日川峠から唐松尾根のコースを選んだ。通常なら、眺めのよい大菩薩峠から尾根沿いをたどって、雷岩、山頂と向かうのだが、それだと往復で3時間かかる。つまり、5歳の娘の足だと倍の6時間。さすがに娘も飽きると思ったので、やや急登ではあるが3、4時間程度で往復できる唐松尾根をコースとった。

そしてもうひとつ、短時間で往復したい理由があった。それは、途中にある福ちゃん荘の名物料理「ほうとう」である。結構人気があるらしく、予約しないと食べられないと聞いたので登る前に予約したら、女将さんに「時間厳守ね!」と念を押されたので、ますます時間に追われることに。




朝10時から、山頂を目指して健脚な人なら1時間ぐらいのコースを登り始めた。連休とあって、多くの登山客がいて、犬連れの登山客もたくさんました。偶然出会った、ゴールデンレトリバーのパーティと一緒に登っていきました。昨年亡くなった愛犬がもし生きていたら、一緒に登ったのかなぁ。。。紅葉は、色づきはじめた程度だけど、部分部分色鮮やかな葉が私の写真欲をかき立ててくれた。



登り始めて1時間(健脚なら30分)。視界が広がって、雷岩が見えて来た。さぁ、ここからが本番。ゴロゴロとした石を足を滑らせながら登る娘を後ろから見守りながら、ひたすら山頂を目指した。振り返ると、富士山が堂々とした姿で、我々を応援しているかのように見えた。娘も富士山の姿には興奮して、ほとんどグズルことなく雷岩まできました。



雷岩で軽く昼食をとって、山頂へ。林の中を少し登ったところに三角点がありました。眺望のない山頂。感動はあまりないですが、とりあえず第4座を制覇。あとは、「ほうとう」に間に合わすだけ。娘も体力がついてきたのか、下りはほとんど休憩なしで14時半には、福ちゃん荘まだたどり着きました。

↓雷岩からの眺望



陽も傾き、10月とあって気温がぐっと下がりましたが、「ほうとう」がいい感じに冷えた体をあたためてくれました。大菩薩嶺は、百名山の入門として有名ですが、美しい森林に富士山と南アルプスが一望できる眺望は、十分に登る甲斐がある。今度、いく機会があったら大菩薩峠からの尾根を歩いてみたいものだ。残り96座(続く)

2013年5月26日日曜日

美ヶ原 〜日本百名山#3〜

2013のゴールデンウィーク(以下GW)前半。
霧ヶ峰で遅めの昼食を食べて、次に向かったのが、美ヶ原。ここには、今日の宿泊地「山本小屋」があります。霧ヶ峰から車で約30分。16時頃に山本小屋に到着。天気は曇りで気温もだいぶ下がっていて、部屋に入るなりストーブをつけた。4月下旬といえでもここは、標高2,000m。真冬状態に変わりありません。山本小屋というとネーミングからして、山小屋だと思われますが、位置づけとしてはホテル。ちゃんとしたお風呂もあります。

お風呂に入って、さぁ飯と思ったら、娘が女子風呂で倒れて大騒ぎ!急いで、女子風呂(入口)へ行ったら、顔面蒼白でぐったりした娘を妻が抱えていた。朝早くからの登山と標高の高さもあったのか、原因はわからないけど意識はしっかりしていたので、ひと安心。娘を部屋で見守ってあげないといけないので、私と妻は交代交代に食堂へ向かい夕飯を食べた。いただいた食事は、ジンギスカン。みんな揃って食べたかったなぁ。。。



お食事のあとは・・・もう寝るだけ!っとその前に写真好きの私として撮りたいのが、星空。残念なことにレリーズを忘れたので、長時間露光はできず、撮れた写真もこんな感じ。


翌朝4時。牛伏山からの日の出を撮りたくて、早起き。外は氷点下なので完全防具で、外へ向かった。山本小屋から歩いて15分。日の出前に間に合った。さぁ、撮影タイム!







朝6時半に撮影終了。今日は天気もいいので、美しい青空と草原を眺めながら王ヵ頭へ行けそうです。山本小屋に戻ると娘も復活して、今度は家族揃って朝食を食べました。日曜日というのもあったので、娘がプリキュアを見終えてから出発。

山本小屋から歩いて10分。美しの塔が出迎えてくれました。




続いて、北アルプスの峰々が顔を出してくれた。




憧れの奥穂高に槍ヶ岳!百名山を完登にむけて、いずれ登るのでしょうが、今はまったく実感がわきません。さて、美しすぎる青空の下、アルプスの峰々を眺めながら王ヶ頭へ。


単調すぎるコースのためか、娘は飽きて来てグズリだし、結局おんぶすることに。。。




何はともあれ、山本小屋からあること1時間半。王ヶ頭に到着。遠くにそびえる北アルプス、ふりかえれば八ヶ岳と南アルプス。



日本で一番百名山が眺められる美ヶ原。百名山を完登したら、またここからの眺めを楽しみたいと思いました。(続く)

2013年5月12日日曜日

霧ヶ峰 〜日本百名山#2〜

2013のゴールデンウィーク(以下GW)前半。筑波山以来、5ヶ月ぶりの百名山は霧ヶ峰。4歳の娘に登山を嫌いになってもらわないために、比較的らくな霧ヶ峰を選びました。さらに霧ヶ峰のお隣にある美ヶ原へも足を伸ばし、今回は1泊2日の旅行となります。

GW初日とあって渋滞を恐れ、我が家にしては早めの6時半発。が、中央道は相模湖ICまで渋滞、結果的に早かったのかはわからないけど、下道で相模湖ICまで進み渋滞にはまることなく双葉SAに朝9時に到着。まぁまぁのペースでした。5月直前だというのに山が近い双葉SAでは風が冷たい、そこで嫁が恐ろしいことにジャケットを家に忘れたことに気付く。。。

GWとはいえ、今回行くのは標高2,000m。さすがに、フリースだけでは寒いだろうということでアウトドアショップを調べたら、なんと諏訪ICから車で2分でmount bellが!朝10時のオープンまで待って、買ったのが↓これ
トレントフライヤージャケット Women's


これで準備万全!思わぬ出費だが、いくら霧ヶ峰とはいえ山を侮ってはいけない。道路も空いていて、車山肩に11時半到着。天気は曇り時々晴れ。まぁ、こういう場合ほとんど曇りです。案の定、風もあったのでジャケット買ってよかった。。。


さぁ、車山山頂に向けて登山開始!っといきなり残雪が目の前に、これには娘も興奮!ひさびさの雪だから遊ばないわけがない。滑る雪を嬉しそうに登っていました。


が、残雪を越えて登る始めると娘がだまりはじめた。。。どうした!寒いのか、朝早いからしんどいのか?それともまさかの高山病か?それとも、単につまらないのか!?原因はわからないが、娘が応えずノロノロとするので嫁が背負うことに。


ほとんど嫁が娘を背負ったまま、雪解けでぬかるんだ山道を登ること約1時間。車山山頂に着いた!これにて、百名山の第二座を制覇(したことに)!山頂では、風がびゅんびゅん吹いて、粉雪まで降って来た、さすが2,000m、下界とは全然気候が違う!


ずっとおんぶだったのに、登頂の達成感を感じたのか、娘も元気になり自分の足で下山することに。40分ぐらいかけて下ったらお昼も過ぎ3人ともお腹がぺこぺこ。車肩に戻ったら、どこかから薫製の良い匂いが・・・つられて入ったのが、コロポックルヒュッテ。感じの良いお兄さんに、案内され食べたのがボルシチ。


うまい!心も体も温まりました。さぁ、次は美ヶ原だ!

続く

2013年1月4日金曜日

筑波山 〜日本百名山#1〜

2013年元旦

百名山完登へ記念すべき最初の山は、筑波山。

登山経験の浅い我が家にとって、この時期に行ける百名山があるとしたら、ここぐらいだろう。今年は、暦の都合上、冬休みが長く12月29日から1月6日まであるが、天気予報では元旦が一番良さそうなので紅白を見ないで早々に寝ることに。

翌朝5時、夜中は氷点下まで下がったのだろう、フロントガラスが凍っていてお湯で溶かすことに。6時に出発して、首都高あたりで初日の出とタイミングよくスカイツリーを同時に見ることができた。(といっても私は運転中なので、じっくり見れないが。。。)常磐道の土浦北を降りたのが7時半。ここまで順調にきたが、ガソリンが。。。そう、お正月休みとあってガススタはほとんどお休み。ドキドキしながら、筑波山の麓まで進み、ようやくエネオスにて給油。スタンドの裏に田んぼがあって、そこから筑波山の全景がみれたのでちょっと撮影。深い冬の青空と金色に輝く田畑が印象的だった。



満を持して筑波山に入ったら、初詣渋滞。せっかくだからお参りしようと思ったのが仇、駐車するまで1時間も掛かってしまいました。案の定、筑波山神社も参拝客で混雑。やっとお参りをすませて、ついでに境内にあるお稲荷さんで商売繁盛を願い、甘酒を飲んでいざ、山頂へ!



と普通なら筑波神社の裏から登るのでしょうが、いきなり4歳の娘に長い上り坂は可哀想、いや山が嫌いになるリスクもあるので、つつじヶ丘からロープウェイで女体山へ。ロープウェイからの眺めに娘も興奮していたので、これは大成功。娘よ、山を好きになーれ♪



ロープウェイの駅から女体山までは、十分程度の上り。環境客にまぎれながら我々も山頂を目指すことに。女体山の頂きには祠があり、妻は御朱印を押してもらい、まずは最初の一座を無事制覇できたことを神様に報告。大勢の人で溢れる山頂は、大きな岩場となっており柵があるものの、数メートル下まで垂直になっているので足がすくんだ。ここで発見した夫婦の共通点。なんと、二人は高所恐怖症だった。。。足下が落ち着かないので、撮影にも集中できず、早々に山頂から降りることに。



さて、今日の登山にはもうひとつ目的があった。それは、先の筑波山神社で手に入れた小石を神様の傍に置いて、願いを伝えること。筑波山では、有名な大石重ねである。さっそくもうひとつのいただき男体山そして大石重ねへのコースを目指した。途中、御幸ヶ原で昼食。普段小食の娘が、焼きそばを一人前をぺろっと食べてくれた。これは、嬉しかった。山の神様に感謝である。

男体山へは、女体山よりも長い上り坂がまっている。歩幅の小さい娘には、きつい岩場もあったがよく頑張ってくれた。見事に男体山も制覇。百名山の一座を完登できた。休憩もつかの間、もうひとつの目的を果たす為に、下山して周遊コースへ。これが一周1時間とあったが、4歳の娘では倍かかる。陽も傾いてきたので、途中で折り返すことに。山は無理しないのが大事。



さすがに2、3時間も歩き続けたので娘も体力の限界、急いでいることもありおんぶすることに。ロープウェイの最終は17時。あと1時間半しかない。早歩きで駅を目指し、山肌が黄色めいてきたころに到着。頑張った娘には、ご褒美にアイスクリーム。疲れていた表情が一遍、すぐに元気を取り戻した。私も娘をおんぶしたご褒美に、コーラを一杯。ビールは飲めないけど、これで十分。最高に美味しかった。



帰りのロープウェイからは、紅く燃える筑波山の山肌ととおくに見える富士山に感動。標高1,000メートル以下でありながら、他にない眺望はさすが百名山。百座完登に向けて、幸先の良いスタートを切ることができた。



あと、99座。次は、春かなぁ。